日本株への投資割合を再考
最近、投資リターン・リスクを考えた際、日本株を世界の時価総額以上の投資する必要があるのか疑問に感じてきたので少し調べ物しました。
時価総額と指数確認
まず、主要国の時価総額の割合はざっと以下
・米国:54.2%
・日本:8.4%
・英国:5.7%
・フランス:3.3%
・中国:3.2%
以下略
先進国、新興国の割合は以下
・先進国:90.6%
・新興国:9.4%
現在の私のポートフォリオは日本株が20-30%なのでかなり高い割合で投資していることがわかりました。(今更。。。)
現在の私は時価総額の割合通りに国際分散投資ができおらず1カ国(日本)の経済に影響されやすいリスクの高い状況な気がします。
また、ここ数年の日本株は好調ですが20年の平均リターンは以下
・日本:4.5%(リスク17.5% シャープレシオ0.26)
・先進国:5.9%(リスク18.6% シャープレシオ0.32)
・新興国:9,2%(リスク23.9% シャープレシオ0.38)
リスクに応じてリターンも低いので、こんなもんかなとも思いつつシャープレシオが3者だと一番低いです。
実際のリターン確認
先のデータだけだとピンとこなかったので、実際の投資信託を例に確認します。
ピックアップしたのは運用期間が長そうな「野村-トピックス・インデックス・オープン」。
信託報酬が0.6696%と今だとなかなか投資しなさそうな数値ではありますが。。。
※SBI証券より
1997年4月から現在までの基準価格です。これを見ると2018年現在はプラスになっていますが、5年程度のスパンで投資を考えるとマイナスになる割合がかなり高いです。リーマンショックを挟んでいるので致し方なしというのはありますが。
また当該信託とTOPIXを比較すると以下
※yahooファイナンスより
信託報酬等のコストがあるので長期で見ると若干負けていますが、参照する投資信託としては問題ないと思います。
と、ここまでのデータを見ると5年程度の運用ではマイナスリターンになる可能性も高く、子供の教育資金の一部にしようとしている私的にはそこまで魅力的な投資対象ではなさそうです。
他国の株価は?
先進国(除く日本)の指標であるMSCIコクサイ・インデックスを見てみます。ピックアップしたのは「インベスコ MSCIコクサイ・インデックス・ファンド」です。
※SBI証券より
2002年4月からのデータで若干期間に差がありますが、安定感がかなり違いますね。。。2008年のリーマンショックで大幅に下げたこと以外はほぼ右肩上がりです。
構成比の6割以上が米国ではありますが、世界全体への投資によるリスク分散の効果の重要性を改めて感じました。
まとめ
過去データだけを見ると、過度な日本株への投資はリスクを増やすだけとわかり、冒頭の心配が的中。少なくとも時価総額通りに分散投資することが一つの解と言われている理由が分かった気がします。
あとは以下の疑問についての回答がどうなるかによって構成比率が人によって変わるのかなと。
・今後の日本はどうなるのか?
・他国に比べて成長を続けられるのか?
今後の成長がどの程度かは誰にも分からないので最終的には各投資家の好みになってしまいますが、日本株の投資割合を再考することにしました。おそらくこれから徐々に日本株の割合を10%程度になるよう調整すると思います。