リバランス決行
投資配分がテキトーだったために現在の理想ポートフォリオとかけ離れていたので、ざっくりではありますが、初リバランスしました。
前回の記事で基準価格下がってる→売ると運用損益出る、という理由から売買しぶっており、不足している先進国株だけを買い増しで暫く行こうかなと考えていました。ただこれだと短期間で多額の投資をすることになり、時間的な分散投資ができずよりリスクが高まると思い辞めました。
むしろ売却時に損益が出るということは税金かからないし、購入時は安値で買えるし、リバランスするなら今の方がお得かな?と思い決行です。
またeMAXIS Slimの基準価格推移について、ここ1年のTOPIX、MSCI コクサイを比較してみました。
※yahooファイナンスより
上記だとTOPIXの下がり方が気になりますが、1.5年だと以下。
※yahooファイナンスより
結局おおよそな動き方は変わらないし待っててもどうなるか分からないので、まぁいいかなと。
当初
リバランス後
国内株を売って、先進国株を買いました。
新興国株が予定比率(5%)より高いのですが、現在の投資比率が低めに設定しているので徐々に修正されると思うので様子見。
まだ比率が若干微妙ですが、最近のモヤモヤが減ったので満足です。
株価どこまで下がるのか。。。
私が投資信託始めたのは3年前なのですが、ここ最近の急激な株価変動に若干ビビっております。それまでは世界的に順調でほぼ資産が増え続けてたんですけどね。(というか最近まで株価とか見ずにただただ積立していた)
長期投資するにあたってこの程度の変動は気にすべきでないことは理解しているつもりなのですが、やっぱり意識がそちらに向いてしまいますね。。。
現在気になっていることは以下の2点
①持ち株会売却するタイミング逃した!?
年度末でe-Shipが一区切りつくので、そこで売却してe-Shipのお小遣いとキャピタルゲインでウハウハの予定だったのですが、予定が狂ったかもです。
一旦はこれからの値動きをハラハラ観察していきます。
このまま値下がり続けたら暫くはホールドすることになりそうなので積立額の変更等々考えようと思います。
(投資信託のブログのつもりがこの話題が多くなりがち。。)
②リバランスどうする???
現在、日本株と先進国の比率が1:1程度なので3:7くらいには近々調整しようとしていました。
ただこれだけ株価がどんどん下がると「バーゲンセールか!?」「日本株売却しても損益が。。。」となってしまい、どうやって資産配分を変更するか判断悩んでいます。
現在は株価が急落したなーというタイミングで先進国を10万ずつ買い足していますが、このやり方だと後10回以上繰り返さないといけませんし、理想の割合になるのにどの程度かかるのか、今後の積立を続けるにあたり預貯金は持つのか?という心配もあります。
持ち株会の解約で預貯金の問題は解決したかったのですが、①の通りなんとも微妙な限りです。
暫くは順調に株価推移すると漠然と考えていたのですがなかなか難しいですね。
専業主婦のiDeCo
個人型確定拠出年金(通称iDeCo)ですが、あいにく私は企業型に限度額まで加入しているため、専業主婦の妻のみ加入することにしました。
所得控除の恩恵がなく、ある程度の手数料も取られるのでどうなのかなと思っていましたが、やはり運用益の非課税は魅力的で、加入を決めました。(もちろん妻の了承済)
証券会社はSBI証券にしました。
主な理由は妻が既に持っている口座だったので。
手数料
◎加入時の手数料:2,777円
iDeCo口座開設のための手数料。初回のみかかるので誤差ですね。
◎口座管理手数料:167円/月
運用するために国民年金基金連合会、事務委託先金融機関に払うお金とのこと。
細かいことは分かりませんが、信託報酬の他に毎月お支払いが必要なようです。
詳細割愛ですが、上記手数料は掛金および個人別管理資産から徴収されます。また資産(つまりは保持している投信)売却によって生じた端数について、払い戻し・追加徴収は無いようです。
iDeCo vs 通常口座
勝者は分かりきっているのですが、どの程度差がつくのか確認しておきたいのでざっくり試算です。
◎掛け金:2.3万
◎利回り:3%
◎税率は20%
やはり運用益非課税は素晴らしいですね。
30年後、投資額69万に対してiDeCoは111万、102万となりました。
グラフは書いてないですが、NISAの場合は113万でした。
利回り設定が妥当かどうかはありますが、少なくとも専業主婦でもiDeCoに加入するメリットは十分あることは分かりましたので安心して手続き進められそうです。
余談
SBI証券、個人的に商品がラインナップが微妙だなと思っていたのですが2018年11月からeMAXIS slimシリーズの取り扱いが始まります!
といっても我が家はまだ元々のiDeCoも開設終わってないんですよね。。。
手続き開始してそろそろ2カ月、開設してもプラン変更に更に2~3カ月かかる場合があるらしい。。。
我が家のiDeCoデビューはもう少し先となりそうです。
持ち株会のメリット・デメリット
私は特に深い考えもなく、会社が進めるので入社時から持ち株会に加入していました。
しかし投資の勉強を始めるにつれて本当に持ち株会って良いの?と思うことが増えてきたので自分なりの整理をしました。
前置きが長いのですが、持ち株会をやるくらいならその資金を投資信託に回すべきでは?という私の疑問に基づいています。
持ち株会のメリット
- 会社から奨励金が出る
- 配当金を再投資できる
- E-Ship制度により臨時ボーナスが出る
持ち株会のデメリット
- 分散投資ができない
- 給与の払い元と投資対象が一緒になる
強制貯蓄の観点や売買単位のお話とかありますが、私が気になるのは上記でした。
各々についてざっくり述べていきます。
会社から奨励金が出る(メリット)
持ち株会に加入する一番の理由はこれだと思います。
私の会社だと拠出額に対して10%の奨励金が出ます。
ただしこの10%というのが曲者で、年利ではなく単利に近いことに気をつけなければなりません。
※毎月の積立額に対しての10%であり、総資産額に対しての10%ではない。
配当金を再投資できる(メリット)
通常、配当金をもらっても株の売買単位が決まっているため、配当金をそのまま再投資することはできません。
そのため株を保持していても複利の効果を受けられず、投資に対して最大限の利益を得ることができません。
※資本金が多ければ上記の限りではないのかもしれませんが、私のようなコツコツ小額投資する人にとっては正しいかなと思います。
しかし持ち株会の場合は、配当金をそのまま再投資することができるため、配当金による複利の効果が期待できます。
E-Ship制度により臨時ボーナスが出る(メリット)
これは多数派ではないと思いますが補足情報として。
E-Shipとは野村證券と野村信託銀行が提供するサービスです。
ざっくり書くと、制度適用期間中の株価上昇に応じて分配金が出る制度です。
制度適用終了時、開始時から換算して口数が増えた会員に対して分配金が出るので売却をせずに積み立て続ける必要があります。
万が一、株価が下落した場合の損益は会社が負担するので従業員はメリットのみを享受することができます。
以下の記事が分かりやすかったので詳細はこちらで。
野村証券のE-ship制度のメリット・デメリットまとめ - Dartmania Cafe
分散投資ができない(デメリット)
給与の払い元と投資対象が一緒になる(デメリット)
言いたいことは同じなので2つ合わせて記載します。
持ち株会は自社株だけをただただ買い足すもので、当たり前ですが自社の利益が落ちれば株価も値下がりします。
また万が一自社の経営が悪化した場合は、給与・賞与も下がり、今まで形成した資産(持ち株)の価値も下がり、かなり悲惨な状況となります。
これらはリスクを増やすだけの行為であり、そのリスクに見合うリターンがあるのかを考える必要があります。
メリットについて重点的に記載してしまいましたが、このデメリットが大きすぎるので持ち株会はやるにしても慎重にならねば、というのが率直な感想です。
投資信託との比較
では持ち株会のメリットによるリターンが投資信託、特にインデックス型のリターンを超えることができるのか、簡単に考えてみます。
毎月積立4万円を30年行った場合。(現在私が積み立てている額で算出)
・持ち株会:配当金2%、奨励金10%
・投資信託:年利3%
※あまり意味ないですが、利益分に税率20%かけています。
グラフだと分かりにくいですが、運用22年で奨励金10%のアドバンテージは無くなり、逆転していきます。
上記は自社の株価が全く変わらない(企業として全く成長しない)という極端な前提としているのでイマイチな比較ではありますが、結局何が言いたいかというと、市場より1%でも成績が落ちると長期投資においては奨励金の優位性が無くなる、ということです。
今回の前提だと最終的な成績は比較用の投資信託が80万円ほど勝ったのですが、自社株が最終的に6%値上がりした場合、キャピタルゲインの利益で十分ペイできます。
さらにE-Shipを導入している企業であれば株価が順調に上がった年は追加資金をGETできるので、リターンはさらに上がります。
私個人の事例ですが、期間中、自社株がかなり上がり、3年程度で投資額100万に対して50万ほどのE-Ship分配金が出ました。(手取りはもっと少ないですが)
まとめ
・退職するまで自社が市場と共に順調に成長するのであれば、持ち株会は非常に美味しい投資となり得る。
・ただし持ち株会の一番のメリットである奨励金は、自社が市場より1%でも成績が下回る場合はインデックス型投資信託に負けてしまう程度のものである。※1
・自社の経営が悪化した時のリスクが大きすぎるため持ち株会だけの投資は非常に危険。
・でもE-Shipのうま味は忘れられない(笑)
当面の方針
・持ち株会は長期投資に向かなそうなので、定期的に現金化する。
・現金化したものは子供の学費に充てて、極力投資信託は切り崩さない運用を目指す。
・奨励金、E-Shipにて短期的な利益は極力享受できるよう努め、深追いはしない。
上記のとおり、持ち株会はハイリスク・ハイリターン商品だと思いますので各々の責任において適切に運用ください。
※1
ここの記述が妥当な内容か、ちょっと自信ないです。見当違いな内容であれば指摘ください。
単一株と投資信託を比較するのがそもそもナンセンスな気もします。
ひふみ投信とひふみプラス
“ひふみ"について、我が家は長期投資前提でレオス・キャピタルワークス直販のひふみ投信で積み立てを始めましたが、双方の信託報酬率を簡単にまとめました。
ひふみ投信:レオス・キャピタルワークス直販の商品
ひふみプラス:販売会社(SBI証券など)経由の商品
2つ共に運用はレオス・キャピタルワークスが行っており、中身は同じです。
ひふみ投信については、レオス・キャピタルワークスの投信口座を開設する必要があります。
また信託報酬に若干の違いがあります。
保有期間 | 信託報酬率 |
~5年 | 年 1.0584% |
5年~10年 | 年 0.8584% |
10年~ | 年 0.6584% |
ひふみプラス
純資産総額 | 信託報酬率 |
~500億 | 年 1.0584% |
500億~1000億 | 年 0.9504% |
1000億 | 年 0.8424% |
現在、ひふみプラスの純資産総額は6000億超えなので0.8424%です。
そうなるとひふみ投信を10年保有しないと信託報酬率は有利にならず、悩ましい、というか口座開設面倒な人はプラスを真っ先に選びそうです。
では、10年以上の保有を前提に両者の最低信託報酬率の差、0.2%弱がどの程度効果が表れるのかざっくり試算してみました。
◎前提
・リターン6.5%(その後税引き20%)
・毎月1万円の積立投資
運用年数 | ひふみ投信 | ひふみプラス |
5年 | 68万 | 68万 |
10年 | 153万 | 154万 |
15年 | 261万 | 260万 |
30年 | 783万 | 767万 |
設定したリターンに深い意味は無いですが、ここ20年の日本株の平均リターンが4.5%なので、それより2%高い6.5%としました。
今までの"ひふみ"の成績からは低すぎる値ですが、個人的には欲張りな設定にしたつもりです。
グラフにすると以下の感じ。
もう誤差としても良いレベルですね。。。
運用益としては30年間運用で4.5%弱の差となりました。
我が家としては、初めのころは運用金額も小さく信託報酬率の影響も小さくなることから、長期的に見て有利となるひふみ投信を選びました。
ただ、実際に口座を開設したのですが、思っていた以上に面倒でした。。。
大手証券会社と比べると色々とストレス溜まることが多く、自分が短気と思う方は迷わずひふみプラスの購入をおススメします。
”ひふみ”に投資する意味はあるのか?
各所で記事で取り上げられている”ひふみ”シリーズですが、我が家でも投資対象に組み込みました。
安定運用を目指すのであれば米国株主体のインデックスファンド買えば良いとは思っているのですが、「投資」するにあたり色々と思うことがあり、文字に起こします。
結局、周りに転がっている情報を見て私が腹落ちした理由を書いただけなので、もう聞き飽きたわ、という内容も多々あると思いますがご容赦ください。
貯蓄から投資へ
従来の年金制度の実質的な破たんに際し、よく聞くようになった言葉です。
超低金利のこの時代、純粋な現金を積み立てても老後を豊かに送ることは難しくなりつつあります。
絶賛デフレ中の現在ですが、もし今後インフレが長期間続いた場合、預貯金だけで老後資金を賄うのは更に難易度が上がります。
NISA、iDeCoなどの税制優遇制度ができたことからも、上記課題は自分で何とかしなさい、というのがお国からのメッセージです。
結果、私は老後資金を工面するため、投資を始めるべく動き始めたわけですが、じゃあ何に投資するの?というのが次の課題です。
投資商品は?
老後資金のための投資、となると20年~30年単位の期間で運用する必要があり、結果として1つの解は国際分散投資、具体的にはインデックスファンドが主な対象になると考えます。
投資の意義を考える
少し視点を変えます。
そもそも「投資」とは、各企業に資金を与え経済を循環させる行為です(拙い日本語ですみません。。)
そうした場合、日本政府が掲げる「貯蓄から投資へ」のもう1つの意義として日本経済を成長・活性化させることが挙げられます。
また現在の日本の中小企業は倒産率が高く、現在日本が抱える預貯金を中小企業へ回せればより投資の意義が高まると思います。
しかし現在のインデックスファンドはTOPIXなどを指標とするものがほとんどで、その指標は資本の大きい大企業の影響を大きく受けます。
結果、インデックスファンドの投資対象は大企業の割合が高く、中小企業へ効率的に投資することが難しくなります。
また大企業の多くは先のリーマンショックの影響か、現在現金を多く保持しており、投資をしたとしても直接的な経済支援の効果が薄いです。
以上から「貯蓄から投資へ」の行為に対して、国内株を対象としたインデックスファンドでは以下の2点は両立は難しい現状です(と私は理解しています)
・個人の老後資金の形成
・日本経済成長のための投資
"ひふみ"の意義
そこで"ひふみ"の登場です。
投資対象が将来有望な中小株のため、先にあげた「日本経済成長のための投資」が実現可能です。
日本は世界一、少子高齢化が進んでいる国であり、他の国に倣って行動していても良い結果になるとは思えません。
特に労働力の低下は深刻で、AIや外国人労働者による解決が期待されていますが、この課題に対しては腰の重い大企業より、フットワークの軽い中小企業の方が向いていると考えています。
"ひふみ"に投資することで、間接的にではありますが、日本全体を変える一助になれたら素敵だなと。
完全な主観ですが、藤野さんの書籍も読んで共感できる内容が多く、どうせ投資するならこの人たちが選ぶ企業に投資したいなと感じたことも大きいです。
過去の運用成績を見る限りポートフォリオに組み込む魅力も十分にあります。ただ過去のデータを信頼しすぎるのは危険なので結局は"ひふみ"を信じられるかどうか、でしょうか。。。
"ひふみ"は知名度が上がりすぎたことによるリスク許容度の低い投資家影響を心配する声もありますが、安定株もポートフォリオに取り込むなど対策もしていますし、あまり心配しなくても良いのでは、と楽観視していたりもします。
(ここらへんは私のような素人が心配せずともプロである"ひふみ"はもっと深く考えているでしょうし)
ただし、上記により今までのようなリターンは確実に得られないと思いますし、インデックスファンドとの信託報酬の差も考えると今後どれだけ勝ち続けられるのか、10年、20年先に結果に期待したいです。
手元に残しておく現金は?
基本は全額株式へ投入して運用を回すわけですが、何かあった場合の備え&心にゆとりを持って投資するための支えとしての現金について考えます。
まず、我が家の保険加入状況は以下
◎私
・死亡保険(自社の掛捨型、積立型、住宅ローン)
◎妻、子供
妻は専業主婦ということもあり私の死亡保険は手厚く、あとは最低限の保険、というイメージです。
私の死亡保険のうち、掛捨型は解約してもよいですが、毎年1食程度の金額なので放置してます。
積立型の終身保険については満期になると気持ちだけ上乗せした金額が帰ってくるのですが、これは猛烈に加入したことを後悔しています。。。
インフレが進んだ時は実質マイナスリターンですし、ただ単に流動性を下げて貯金しているだけですね。長期国債買った方が100倍マシでした。。。
話が逸れましたが、我が家はがん保険等には入っていおらず、万が一の場合は手元の現金でなんとかする方針としています。
つまり万が一の際に手元に残す現金を予め把握して投資をしなければならない訳で、以下の考えで見積もりました。
・万が一の出費はがんの治療費を対象とする
・先進医療については考えない(幅がありすぎて予測不可能。そもそもそんな高額なものは稀)
・健康保険で定める限度額を超えた治療費については事前申請を前提とする(一時的な建て替えは考えない)
・対象とするがんは「直腸癌のステージⅡ」とする(発生確率が高いので)
前提を置いた根拠について突っ込みどころはありますが、これ以上考えると私の脳がショートするので。。。
※1のサイトからざっくり1月20万負担を限度とします。
※2のサイトから半年治療(300万)を上記の月負担を踏まえ試算すると150万程度が1年目の負担額となります。
入院費は保険で賄うのですが、個室にすると、1日2万プラスとして2週間で30万程度。
つまり全体としては200万弱が我が家が死守すべき現金となりました。
(死亡時の葬式代なども臨時出費になるわけですが、こちらは死亡保険なり老後資金の切り崩しになるかなーと)
実際は上記金額に加えて、直近で発生することがわかっている費用を手元に残しておくことが必要です。
我が家だと10年後に子供が中学に上がるので、もし私立中になってしまったら年100万程度の現金が追加で必要になりそうです。
あとは何とかショックが起きた時、最低限の現金だけを残して投資を続けられるのか?ですが正直自分(と我が家)の本当のリスク許容度がわかっていないので、これからの運用の中で少しずつ掴んでいきたいですね。
<参考リンク>
※1
医療費が高額になりそうなとき | 健康保険ガイド | 全国健康保険協会
※2
上記はあくまで我が家の資産状況、考えに基づいて算出した金額であり、前提が変われば大きく変動するものです。ご注意ください。